サクラゴスペル（2008年生、母サクラブルース）

サクラゴスペル（2008年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋福音、喜ばしい知らせ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラプレジデント（当時8歳）と交配したサクラブルースが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）山田牧場。戦績は、中央平地35戦9勝2着4回、地方3戦1勝2着1回、海外1戦0勝。2015年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入った他、2015年の京王杯スプリングカップ(G2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

1月29日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るラヴァーズキッスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月5日、中4週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

5月8日、中8週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

5月21日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

6月18日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したシシャモチャンにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月6日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の紫雲寺特別（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニシノマナザシをクビ差振り切って久々の一戦をモノにした。

11月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、6着を確保した。

4歳（2012年）

1月29日、中8週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のレオパステルに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

2月12日、中1週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシルクウェッジを半馬身振り切って勝利をモノにする

3月25日、中5週で迎えた10戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

5月12日、中6週で迎えた11戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦2勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

10月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のプリンセスメモリーに2馬身半の差をつけて制した。

12月22日、中6週で迎えた14戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプリンセスメモリーに2馬身半の差をつけて6勝目をマークした。

5歳（2013年）

3月2日、中9週で迎えた15戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（8戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダッシャーゴーゴーを半馬身振り切って3連勝で重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

3月24日、中2週で迎えた16戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（9戦5勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

6月2日、中9週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（10戦5勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（11戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、伸びてきたインプレスウィナー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月29日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（12戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

11月17日、中6週で迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（13戦5勝）。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

6歳（2014年）

2月17日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で横山典弘騎手（14戦5勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

3月30日、中5週で迎えた22戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

8月17日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた24戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

11月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

12月13日、中3週で迎えた26戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（15戦5勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたプリンセスメモリー決め手に屈してクビ差の2着となった。

7歳（2015年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線に入ると、前で粘るハクサンムーンを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って同レース2勝目を挙げた。

3月29日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた28戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

5月16日、中6週で迎えた29戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヴァンセンヌをアタマ差振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6月7日、中2週で迎えた30戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（16戦5勝）。17頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では鋭い脚を使えず17着に終わった。

10月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（17戦5勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたストレイトガール決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月13日、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。12着に終わった。

8歳（2016年）

3月27日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい17着に終わった。

5月14日、中6週で迎えた34戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

10月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた35戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（18戦5勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

12月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

9歳（2017年）

8月1日、約7か月半の休養明けで迎えた37戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウノーベルを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

9月13日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた38戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の旭岳賞（門別ダート1600m 内回り晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月21日、中4週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた39戦目は、M2のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったコウセンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。