プリンセスメモリー（2007年生、母リトルブレッシング）

プリンセスメモリー（2007年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「王女の記憶」。毛色は鹿毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時10歳）と交配したリトルブレッシングが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地39戦6勝2着4回。2010年のクイーンカップ(牝G3)で2着に入った他、2013年のオーロカップ(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

高橋義博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

7月25日、デビュー戦は高橋智大騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は390kg。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のハードパワーに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月8日、中1週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシンメイフジを半馬身振り切って2勝目をゲットした。

9月6日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月6日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3歳（2010年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアプリコットフィズを差し切れず、2馬身差の2着となった。

4月11日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

10月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

12月5日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4歳（2011年）

1月30日、中7週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

3月26日、中7週で迎えた11戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では圧巻の末脚を発揮したが、6着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5月21日、中5週で迎えた13戦目は、テレビ愛知オープン（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き16着に敗れた。

6月18日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月9日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の六社特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

11月19日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のラインジェシカに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

5歳（2012年）

1月9日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

2月25日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

3月17日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（8戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

10月14日、約7か月の休み明けで迎えた20戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

11月3日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（9戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したサクラゴスペルを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

12月22日、中6週で迎えた22戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（10戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったサクラゴスペルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6歳（2013年）

1月21日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（11戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったラフレーズカフェにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5月19日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（12戦1勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず14着に敗れた。

6月29日、中5週で迎えた25戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマニンパピオネを豪脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月28日、中3週で迎えた26戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8月25日、中3週で迎えた27戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

11月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムオオタカをハナ差振り切って5勝目を獲得した。

12月23日、中5週で迎えた29戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

7歳（2014年）

2月2日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

3月8日、中4週で迎えた31戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

5月18日、中9週で迎えた32戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（13戦1勝）。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では末脚が冴えず18着に終わった。

9月14日、約4か月の休み明けで迎えた33戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

10月19日、中4週で迎えた34戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月16日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦0勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた36戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクラゴスペルをクビ差振り切って6勝目を挙げた。

8歳（2015年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた37戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

5月16日、中9週で迎えた38戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では切れる脚を使えず18着に終わった。

7月19日、中8週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。