ヤマニンパピオネ（2008年生、母ヤマニンメルティ）

ヤマニンパピオネ（2008年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ひらひら飛び回る（仏）」。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時11歳）と交配したヤマニンメルティが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2013年の米沢特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月13日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアポロフィオリーナを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2011年）

3月26日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

7月23日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に敗れた。

10月1日、中7週で迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサマーコードに3馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

10月16日、中1週で迎えた9戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の角田浜特別（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

4歳（2012年）

1月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、シセイオウジにハナ差交わされて2着となった。

1月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

4月21日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のワンダーキラメキに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

6月24日、中8週で馬体重を前走から26kg戻して迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、サザンブレイズにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月1日、連闘で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月11日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

11月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで崩れずに走り抜いたが、伸びてきたスマートキャスター決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

5歳（2013年）

1月20日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

4月20日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のインディーズゲームに1馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

5月19日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（6戦3勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

6月29日、中5週で迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで止まることなく走り抜いたが、プリンセスメモリーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月28日、中3週で迎えた22戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。17着に敗れた。

8月31日、中4週で迎えた23戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって18着に敗れた。

11月10日、中9週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。