シンメイフジ（2007年生、母レディミューズ）

シンメイフジ（2007年2月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時15歳）と交配したレディミューズが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ケイアイファーム。戦績は、中央平地13戦2勝2着1回、地方2戦1勝。2010年の天馬賞(Jpn2)に勝利した他、2009年の新潟2歳ステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

7月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトシザマキをクビ差振り切って初白星を挙げた。

8月8日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したプリンセスメモリーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月6日、中3週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフローライゼを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月13日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2010年）

3月20日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、6着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の天馬賞（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハーミアに1馬身半の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

4歳（2011年）

2月2日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3月20日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

4月23日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

11月13日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ7着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5歳（2012年）

2月11日、中7週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。