アプリコットフィズ（2007年生、母マンハッタンフィズ）

アプリコットフィズ（2007年1月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「カクテル名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時9歳）と交配したマンハッタンフィズが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦4勝2着3回。2010年の秋華賞(牝G1)で3着に入った他、2010年のクイーンステークス(牝G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月7日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のアンペラトリスに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2010年）

1月11日、中8週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたコスモネモシン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月20日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のプリンセスメモリーに2馬身の差をつけて重賞初制覇を果たした。

4月11日、中6週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

8月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のプロヴィナージュに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

10月17日、中8週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2011年）

1月30日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

4月2日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい18着に敗れた。

5月15日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい17着に敗れた。

8月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

9月11日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったフィフスペトルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

10月22日、中5週で迎えた13戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたエイシンアポロン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

11月26日、中4週で迎えた14戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のガルボを半馬身振り切って4勝目を収める

5歳（2012年）

3月11日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく最後はアカンサスと並んで8着同着となった。

4月1日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5月13日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。最後は失速してしまい18着に敗れた。

10月13日、約5か月の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた20戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦2勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた21戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦1勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6歳（2013年）

1月19日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

2月24日、中4週で迎えた23戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。