フィフスペトル（2006年生、母ライラックレーン）

フィフスペトル（2006年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「５枚目の花びら」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したライラックレーンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地28戦5勝2着4回。2011年のマイルチャンピオンシップ(G1)で2着に入った他、2008年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月12日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロラパルーザに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のナムラミーティアに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月15日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したゲットフルマークスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月21日、中4週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたセイウンワンダー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

3歳（2009年）

3月22日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

10月31日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

12月27日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの2009ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったエーシンフォワードにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

3月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルファルケに1馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

4月4日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

5歳（2011年）

3月26日、約12か月の休み明けで迎えた14戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月14日、中6週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

6月26日、中5週で迎えた16戦目は、夏至ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のオペラブラーボを3/4馬身振り切って4勝目を手にした。

9月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアプリコットフィズを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月2日、中2週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月20日、中6週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたエイシンアポロン決め手に屈してクビ差の2着となった。

6歳（2012年）

2月26日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月22日、中7週で迎えた21戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

6月3日、中5週で迎えた22戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

9月30日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

11月18日、中6週で迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

12月24日、中4週で迎えた25戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

7歳（2013年）

3月24日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた27戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5月11日、中2週で迎えた28戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。