ストレイトガール（2009年生、母ネヴァーピリオド）

ストレイトガール（2009年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「まっすぐな少女」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時17歳）と交配したネヴァーピリオドが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡本牧場。戦績は、中央平地29戦11勝2着4回、海外2戦0勝。2015年のスプリンターズステークス(G1)に勝利した他、2015年、2016年とヴィクトリアマイル(牝G1)を連覇するなど、G1級競走3勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

8月21日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

8月27日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るディアサルーテを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月17日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎北斗騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月10日、中9週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

3歳（2012年）

1月15日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた7戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

6月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイキトリックを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って久しぶりの一戦を制した。

7月8日、中2週で迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

9月1日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったダンツミュータントに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4歳（2013年）

6月16日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したユールフェストにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月23日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のモエレフルールに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月13日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の函館スポニチ賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のユールフェストを半馬身振り切って順当に勝利した。

7月20日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアットウィルに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月11日、中2週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るファインチョイスを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

8月25日、中1週で迎えた17戦目は、G3のキーンランドカップ（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したフォーエバーマークにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月8日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモグモグパクパクに1馬身1/4の差をつけて優勝

5歳（2014年）

2月2日、中7週で迎えた19戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレディオブオペラを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

3月30日、中7週で迎えた20戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（6戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月18日、中6週で迎えた21戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（7戦4勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

6月22日、中4週で迎えた22戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（8戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

10月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（9戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスノードラゴンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月14日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（10戦4勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。3着に入った。

6歳（2015年）

3月29日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（11戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

5月17日、中6週で迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のケイアイエレガントをアタマ差振り切ってマイル女王の称号を勝ち取った。

9月13日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた28戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクラゴスペルを3/4馬身振り切って秋のスプリント王の称号を手に入れた。

12月13日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7歳（2016年）

4月9日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

5月15日、中4週で迎えた31戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のミッキークイーンに2馬身半の差をつけて3つ目のG1タイトルを手に入れた。