ファインチョイス（2009年生、母アフレタータ）

ファインチョイス（2009年1月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「厳選されたもの、逸品」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時6歳）と交配したアフレタータが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富田牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。2011年の函館2歳ステークス(G3)に勝利した他、2011年のファンタジーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

7月23日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のクッカーニャに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月7日、中1週で迎えた2戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のアイムユアーズに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月5日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

3歳（2012年）

3月11日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

6月17日、中4週で迎えた9戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた10戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/重）に出走。17頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

4歳（2013年）

1月14日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

4月28日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

6月15日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレオンビスティーを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

6月29日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のアットウィルに1馬身半の差をつけて優勝

8月11日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ストレイトガールにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月25日、中1週で迎えた17戦目は、G3のキーンランドカップ（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。