ダンツミュータント（2009年生、母ウメノローマン）

ダンツミュータント（2009年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋突然変異」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時14歳）と交配したウメノローマンが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は野坂牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回、中央障害11戦3勝。2015年の京都ジャンプステークス(JG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、野坂牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、野坂牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって315万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、山元哲二によって945万円で落札された。

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月17日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレッドヴァージンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2012年）

1月15日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

6月9日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したルリニガナを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたイトククリ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月21日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヴィクトリーマーチにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下のインディアトロフィー（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のタガノキャンドルに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

9月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のストレイトガールに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月16日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2013年）

1月20日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた10戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

8月10日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

10月6日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたオースミナイン決め手に屈してアタマ差の2着となった。

11月10日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい最後はメイショウヤタロウと並んで8着同着となった。

12月8日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

5歳（2014年）

2月8日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

2月23日、中1週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

4月6日、中5週で迎えた18戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく10着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

7月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1500m 雨/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月16日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月20日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（5戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（9戦2勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

11月24日、中5週で迎えた24戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

12月14日、中2週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2015年）

1月12日、中3週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のワイズリーに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

2月22日、中5週で迎えた27戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のアルトゥバンに1馬身1/4の差をつけて優勝

4月4日、中5週で迎えた28戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で森一馬騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で森一馬騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた30戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

10月11日、中7週で迎えた32戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は森一馬騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月14日、中4週で迎えた33戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のニジブルームをクビ差制して重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

12月26日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（8戦3勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

7歳（2016年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた35戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（9戦3勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。