イトククリ（2008年生、母フォーリアクイーン）

イトククリ（2008年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「サクラの品種」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時19歳）と交配したフォーリアクイーンが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2012年の長万部特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ディスティニーファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、池谷誠一によって420万円で落札された。

粕谷昌央厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

9月25日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/不良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったダイメイジャパンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月9日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、フォーエバーマークに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月13日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のタイセイクライマーを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2011年）

2月13日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエーシンハーバーにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

3月26日、中5週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

8月14日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 小雨/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下のインディアトロフィー（札幌芝1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4歳（2012年）

1月21日、中4週で迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の大牟田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

3月10日、中6週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の刈谷特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスワットを半馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

4月8日、中3週で迎えた12戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したアフォードにアタマ差届かず2着に惜敗した。

5月19日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のダンツミュータントを半馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

10月13日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したリトルゲルダを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月8日、中2週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

5歳（2013年）

1月13日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

4月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。11着に敗れた。

6月15日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に終わった。

12月23日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。