ワイズリー（2008年生、母プラントパラダイス）

ワイズリー（2008年2月17日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「賢明、抜け目がない」。毛色は栗毛。種牡馬のムーンバラッド（当時9歳）と交配したプラントパラダイスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）小泉牧場。戦績は、中央平地28戦5勝2着1回、中央障害4戦0勝2着3回。主な勝ち鞍は2013年の朱雀ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、小泉牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、前田幸治によって840万円で落札された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月16日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエヴァンブルーを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

10月24日、連闘で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエーティーランボーを3/4馬身振り切って2勝目をマークした。

3歳（2011年）

1月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

4月24日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

11月12日、約6か月半の休養明けで迎えた5戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

11月20日、連闘で迎えた6戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

12月18日、中3週で迎えた7戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のメルシーヨークに1馬身1/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

4歳（2012年）

1月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたルナキッズ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3月25日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた11戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月29日、中1週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に敗れた。

10月8日、約5か月半の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入った。

10月20日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

12月2日、中2週で迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

12月9日、連闘で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のタマモマーブルに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（2013年）

4月20日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5月5日、中1週で迎えた19戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のロードロックスターに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

7月21日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

8月11日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（4戦2勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

9月8日、中3週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月10日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた25戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦1勝）。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

6歳（2014年）

1月11日、中3週で迎えた26戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松山弘平騎手（6戦2勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

6月1日、約4か月半の休養明けで迎えた27戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた28戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

12月7日、約5か月半の休み明けで迎えた29戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月28日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったファイヤーから1馬身1/4差の2着に敗北した。

7歳（2015年）

1月12日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったダンツミュータントから2馬身差の2着に敗北した。

2月8日、中3週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウセイウンからハナ差の2着に甘んじた。