オースミナイン（2010年生、母エアイゾルテ）

オースミナイン（2010年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋９」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したエアイゾルテが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）猿倉牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着5回、中央障害2戦0勝。2014年の京都金杯(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、猿倉牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、オースミによって3,045万円で落札された。

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月4日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、勝ったディープウェーブにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

12月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフロアクラフトを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2013年）

4月6日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンツアトラスにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月26日、中2週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のピンポンに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

6月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったプリムラブルガリスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月6日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダンツミュータントをアタマ差振り切って勝利をモノにする

11月3日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた10戦目は、P.スマレン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2013ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタマモマーブルに1馬身1/4の差をつけて制した。

4歳（2014年）

1月5日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったエキストラエンドにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月27日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月15日、中6週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月2日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5歳（2015年）

2月15日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（8戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず11着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月7日、約7か月半の休養明けで迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

6歳（2016年）

5月14日、約5か月の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた23戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月5日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したマイネグレヴィルに3/4馬身届かず2着となった。

10月29日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

11月6日、連闘で迎えた26戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

7歳（2017年）

4月30日、約5か月の休養明けで迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

11月12日、約5か月半の休み明けで迎えた31戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月26日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず14着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた33戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見所を作れず17着に終わった。

8歳（2018年）

4月15日、約4か月の休み明けで迎えた34戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。10着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。