エキストラエンド（2009年生、母カーリング）

エキストラエンド（2009年4月7日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「カーリングの延長戦」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したカーリングが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地38戦6勝2着4回。2014年の京都金杯(ハンデG3)に勝利した他、2014年のマイラーズカップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

1月5日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

1月14日、連闘で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーセンホマレボシに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月5日、中2週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエーシングルーオンに1馬身3/4の差をつけてファンの期待に応えた。

3月4日、中3週で迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5月5日、中8週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月17日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

10月21日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイセイグルーヴィをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

12月9日、中6週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

4歳（2013年）

1月13日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5月4日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の1980sダービーメモリーズシンボリルドルフカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のビームライフルを半馬身振り切って4勝目を手にした。

6月15日、中2週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジェントルマンを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

10月6日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

5歳（2014年）

1月5日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のオースミナインに1馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

2月17日、中5週で迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったホエールキャプチャにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4月27日、中9週で迎えた17戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月8日、中5週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

8月17日、中9週で迎えた19戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

9月14日、中3週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

10月25日、中5週で迎えた21戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、5着に入り込んだ。

11月23日、中3週で迎えた22戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

6歳（2015年）

1月4日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したウインフルブルームにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月8日、中4週で迎えた24戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月5日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

4月26日、中2週で迎えた26戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

6月7日、中5週で迎えた27戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

8月16日、中9週で迎えた28戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた29戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたフラアンジェリコ決め手に屈してハナ差の2着となった。

7歳（2016年）

1月5日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

2月7日、中4週で迎えた31戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったスマートレイアーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月3日、中7週で迎えた32戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた33戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6月12日、中6週で迎えた34戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

8月7日、中7週で迎えた35戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

9月4日、中3週で迎えた36戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず18着に敗れた。

11月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた38戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は一杯になって18着に終わった。