ホエールキャプチャ（2008年生、母グローバルピース）

ホエールキャプチャ（2008年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「鯨＋捕獲。父名よりペリーの寄港した理由を想像して」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時10歳）と交配したグローバルピースが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地29戦7勝2着4回、地方1戦0勝。2012年のヴィクトリアマイル(牝G1)に勝利した他、2011年の桜花賞(牝G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

7月3日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったジョーアカリンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月17日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゼフィランサスに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のオルフェーヴルをクビ差振り切って制した。

11月6日、中4週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

12月12日、中4週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたレーヴディソール決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2011年）

2月12日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネイサベルを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

4月10日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルセリーナを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月22日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。

9月18日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマイネイサベルをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月16日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

4歳（2012年）

3月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5月13日、中8週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のドナウブルーを半馬身振り切ってマイル女王の称号を奪取した。

6月24日、中5週で迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

10月13日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に牝馬ながら57.5kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

5歳（2013年）

4月6日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて14着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したヴィルシーナにハナ差届かず2着となった。

8月18日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G2の札幌記念（函館芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

10月14日、中7週で迎えた21戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のドナウブルーを半馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月10日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

6歳（2014年）

2月17日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のエキストラエンドに1馬身の差をつけて5つ目の重賞タイトルを掴み取った。

5月18日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた25戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（8戦2勝）。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず15着に敗れた。

8月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月18日、中7週で迎えた27戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で蛯名正義騎手（10戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で蛯名正義騎手（11戦2勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。

12月27日、中5週で迎えた29戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で蛯名正義騎手（12戦2勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7歳（2015年）

4月11日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で蛯名正義騎手（13戦2勝）。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。