ドナウブルー（2008年生、母ドナブリーニ）

ドナウブルー（2008年2月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ドナウ川の青」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したドナブリーニが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦5勝2着3回。2012年のヴィクトリアマイル(牝G1)で2着に入った他、2012年のマイルチャンピオンシップ(G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,200万円（80万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月23日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のムーンパイロットに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月28日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のケイティーズジェムに1馬身1/4の差をつけてファンの支持に応えた。

3歳（2011年）

1月9日、中5週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月21日、中9週で迎えた4戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、6着に終わった。

9月18日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエスカナールに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

4歳（2012年）

1月29日、中9週で迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のショウリュウムーンに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルをつかんだ。

3月11日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月13日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたホエールキャプチャ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月3日、中2週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

8月12日、中9週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエーシンリターンズをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月13日、中8週で迎えた14戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月18日、中4週で迎えた15戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2013年）

2月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

3月31日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

5月12日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

7月21日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月14日、中8週で迎えた21戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったホエールキャプチャにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

11月17日、中4週で迎えた22戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6歳（2014年）

1月25日、中9週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたウリウリ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。