スマートレイアー（2010年生、母スノースタイル）

スマートレイアー（2010年5月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋層」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したスノースタイルが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地31戦9勝2着5回、海外2戦0勝。2017年の京都大賞典(G2)に勝利した他、2013年の秋華賞(牝G1)で2着に入るなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

4月7日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のトウカイバイタルに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月5日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るピクシーホロウを自慢の末脚で半馬身差し切って単勝一倍台の期待に応えた。

8月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月21日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエアジェルブロワに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

10月13日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したメイショウマンボを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月14日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが続かず、6着に終わった。

4歳（2014年）

3月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のディサイファに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月12日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウリウリをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

5月18日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

8月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したディアデラマドレを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦5勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

12月13日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5歳（2015年）

4月11日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦5勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5月17日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（11戦5勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に敗れた。

6月21日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオリービンを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて6勝目を手に入れた。

10月17日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったノボリディアーナにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月15日、中3週で迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2016年）

2月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエキストラエンドに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月9日、中8週で迎えた20戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のミッキークイーンをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5月15日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（12戦5勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

10月15日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（13戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月11日、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（14戦5勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。5着を確保した。

7歳（2017年）

2月12日、中8週で迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサトノクラウンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月14日、約3か月の休み明けで迎えた25戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（15戦5勝）。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた26戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したステイインシアトルにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月9日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（16戦5勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンバジルを半馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを掴み取った。

11月12日、中4週で迎えた28戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

12月10日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は武豊騎手（17戦6勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

8歳（2018年）

4月1日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた31戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

6月24日、中7週で迎えた32戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

10月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

11月11日、中4週で迎えた34戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（18戦6勝）。17頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

12月23日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた35戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。