エアジェルブロワ（2009年生、母アルバローズ）

エアジェルブロワ（2009年2月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋フランスで最も美しいバラの村名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時8歳）と交配したアルバローズが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ラッキーフィールドによって2,310万円で落札された。

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

3月24日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。馬体重は476kg。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマーティンボロに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月4日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月22日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るゼフィランサスを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々の実戦をモノにした。

4歳（2013年）

1月19日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

6月22日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスターリットスカイに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

7月7日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、キャトルフィーユに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスマートレイアーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月14日、中2週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったディアデラマドレにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月2日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のガーネットチャームに1馬身1/4の差をつけてファンの支持に応えた。

5歳（2014年）

1月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3月15日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

9月21日、約6か月半の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた16戦目は、P.スマレン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2014ファンタスティックジョッキーズトロフィー（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着に入った。

6歳（2015年）

3月14日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後はタレてしまい16着に敗れた。