ノボリディアーナ（2010年生、母スターリーロマンス）

ノボリディアーナ（2010年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ローマ神話の狩りの女神」。毛色は栃栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時18歳）と交配したスターリーロマンスが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦6勝2着2回。2015年の府中牝馬ステークス(牝G2)に勝利した他、2015年の小倉日経オープン(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月6日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のプランタンビジューに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、中8週で迎えた2戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の万両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

3歳（2013年）

4月20日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトーセンパワフルを半馬身振り切って制した。

5月25日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦2勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のウリウリに1馬身1/4の差をつけて3勝目を収める

9月15日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦3勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦3勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

12月1日、中6週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたレイカーラ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

4歳（2014年）

1月25日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

3月16日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず13着に敗れた。

7月13日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の有松特別（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦3勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（8戦3勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシャトーブランシュを3/4馬身振り切って制した。

11月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、最後はフレイムコードと並んで5着同着となった。

12月21日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（9戦4勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

5歳（2015年）

1月25日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（10戦4勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

6月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（11戦4勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマテンロウボスをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を制した。

8月9日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（12戦5勝）。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた20戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（13戦5勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったメイショウヤタロウにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

10月17日、中6週で迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のスマートレイアーに1馬身1/4の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

11月15日、中3週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（14戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

6歳（2016年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。