ステイインシアトル（2011年生、母シアトルサンセット）

ステイインシアトル（2011年1月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名、母系より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時17歳）と交配したシアトルサンセットが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年の鳴尾記念(G3)に勝利した他、2018年の新潟大賞典(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、青芝商事によって2,415万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

4月12日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドルチェレガートに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月10日、中3週で迎えた2戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

4歳（2015年）

12月27日、約20か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、伸びてきたエイシンハドソン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2016年）

1月23日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレッドカイザーに1馬身3/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月20日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエイシンエルヴィンをクビ差振り切って雨中の戦いを制した。

4月30日、中9週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

10月10日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1600万下のジェンティルドンナメモリアル（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したトーセンビクトリーにハナ差届かず2着となった。

6歳（2017年）

2月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のアドマイヤキズナをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

4月16日、中6週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

6月3日、中6週で迎えた10戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のスマートレイアーをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を獲得した。

7月16日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

7歳（2018年）

5月6日、約10か月の休み明けで迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、スズカデヴィアスに3/4馬身交わされて2着となった。

8歳（2019年）

1月20日、約8か月半の休み明けで迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

3月17日、中7週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

9歳（2020年）

8月30日、約17か月半の休養明けで迎えた15戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

10月18日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

2021年1月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。