アルトゥバン（2008年生、母イケイケサンドリン）

アルトゥバン（2008年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「龍（アラビア語）」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時16歳）と交配したイケイケサンドリンが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石川上牧場。戦績は、中央平地36戦2勝2着6回、中央障害6戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の三条特別(500万下)。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額1,000万円（10万×100口）で一口馬主が募集された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月20日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

10月10日、中2週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたフレンチカクタス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったウエストエンドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナムラオーシャンをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

12月18日、中3週で迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3歳（2011年）

1月29日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

4月9日、中9週で迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

5月28日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のカルミア賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

6月5日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月18日、中1週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

7月10日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の一乗寺特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

10月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の竹尾特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたシークレットベース決め手に屈してハナ差の2着となった。

11月27日、中1週で迎えた16戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

4歳（2012年）

1月14日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

8月19日、約7か月半の休養明けで迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた19戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月14日、連闘で迎えた21戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したエメラルスピードにアタマ差届かず2着となった。

10月27日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

12月2日、中4週で迎えた23戦目は、菅原隆一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鳳来寺山特別（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

6歳（2014年）

1月18日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた25戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、最後はアスペンサミットと並んで5着同着となった。

1月26日、連闘で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったクリノチョモランマにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

2月16日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

3月22日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

3月29日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上500万下の豊橋特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黛弘人騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したブロードスターにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月3日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で黛弘人騎手（6戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月24日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下の三条特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で黛弘人騎手（7戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のファーゴを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

7月13日、中6週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の有松特別（中京芝1600m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中井裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた35戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のいわき特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

10月4日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の古町特別（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた37戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のプロジェクトブルーに3/4馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

11月30日、中4週で迎えた38戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で黒岩悠騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。3着に入った。

7歳（2015年）

2月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた39戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で黒岩悠騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったダンツミュータントから1馬身1/4差の2着となった。

3月8日、中1週で迎えた40戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 小雨）に出走。鞍上は4戦連続で黒岩悠騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた41戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で黒岩悠騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月30日、中7週で迎えた42戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で黒岩悠騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。