ウエストエンド（2008年生、母ステージスクール）

ウエストエンド（2008年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ミュージカルの聖地として知られるロンドンの地区」。毛色は鹿毛。種牡馬のPivotal（当時15歳）と交配したステージスクールが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地34戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2013年の六甲アイランドステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

9月12日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で18番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

11月1日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のアルトゥバンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月21日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、2歳500万下のからまつ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の闘争心でゴールまで頑張り、4着を確保した。

3歳（2011年）

1月16日、中4週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

6月12日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた8戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の一乗寺特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンフェアリーにクビ差届かず2着となった。

9月10日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた13戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

11月19日、中3週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 雨/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2012年）

3月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下の豊橋特別（中京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

4月1日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のハンターワディに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

4月29日、中3週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

6月17日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く粘り込んで、最後は2着のカノヤミノリを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

9月17日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

10月8日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦0勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のヴィクトリーマーチに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

10月28日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたシャイニーホーク決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月24日、中3週で迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2012ファンタスティックジョッキーズトロフィー（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はルリニガナと並んで2着同着となった。

12月8日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2013年）

2月3日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（8戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたメジャーアスリート決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月10日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3月24日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（9戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

5月11日、中6週で迎えた28戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

9月17日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（10戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた30戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（11戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた32戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

12月21日、中4週で迎えた33戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のマコトナワラタナを半馬身振り切って5勝目を挙げた。

6歳（2014年）

3月2日、中9週で迎えた34戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。