エメラルスピード（2008年生、母ヒシアイドル）

エメラルスピード（2008年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名（エメラルドより）＋父の直線でのスピードを連想」。毛色は栗毛。種牡馬のデュランダル（当時9歳）と交配したヒシアイドルが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村雅明。戦績は、中央平地16戦1勝2着1回、地方7戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

4月3日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

5月7日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月17日、中9週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

8月21日、中4週で迎えた4戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、アップルジャックにクビ差交わされて2着となった。

11月16日、中9週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた6戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメギービーに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月6日、中2週で迎えた7戦目は、月魚特別（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったヒラボクローレルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2012年）

1月6日、中3週で迎えた8戦目は、門松特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったラブリーフェイスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

1月25日、中2週で迎えた9戦目は、昇龍特別（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた10戦目は、早春特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ソードテールに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月13日、中2週で迎えた11戦目は、一般C1三四（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた12戦目は、一般C1三四（船橋ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のリュウノマッハをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月14日、約6か月半の休養明けで迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアルトゥバンをアタマ差振り切って休養明け初戦を物にした。

5歳（2013年）

1月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、D.マクドノー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.マクドノー騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4月7日、中9週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の汐留特別（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月25日、中6週で迎えた17戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。17頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

6歳（2014年）

12月6日、約18か月の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

7歳（2015年）

1月4日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

3月21日、中7週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた22戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

8月1日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。