ヴィットリオドーロ（2009年生、母プリエミネンス）

ヴィットリオドーロ（2009年4月11日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「勝利を意味する男性名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のMedaglia d'Oro（当時10歳）と交配したプリエミネンスが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦4勝。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ダーレー・ジャパンによって4,200万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

9月24日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカレンシュガーレイを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月26日、中8週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のからまつ賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

3歳（2012年）

4月8日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の滝桜賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた4戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

7月22日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

4歳（2013年）

3月23日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシルバーレイショウを半馬身振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

5月18日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

6月22日、中4週で迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小金井特別（東京ダート2100m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5歳（2014年）

1月19日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマルマロスを3/4馬身振り切って久々の一戦をモノにした。

2月17日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のゲルマンシチーに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月9日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。