ヴェッターホルン（2021年生、母ティアレ）

ヴェッターホルン（2021年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「名峰の一つ。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時14歳）と交配したティアレが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は有限会社中田牧場。主な勝ち鞍は2024年の南澤帝斗生誕20周年記念。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって275万円で落札された。

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

9月23日、デビュー戦は田口貫太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

11月25日、中5週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた5戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

3歳（2024年）

1月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず13着に終わった。

3月1日、中5週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた7戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の南澤帝斗生誕20周年記念（名古屋ダート1500m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のノーブルカクテルに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月12日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦のハヤブサ特別（名古屋ダート1500m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた9戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1500m 雨/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のハチャトリアンに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスタータツオーに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月16日、中2週で迎えた11戦目は、3歳（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のケンヴィヴァルディをアタマ差振り切って断トツの支持に応えた。

8月14日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、チチ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた13戦目は、一般C1八九（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた14戦目は、アレキサンダー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

10月28日、中3週で迎えた15戦目は、一般C1六七八ウ（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、3着に終わった。