クロスドミナンス（2011年生、母ブリリアントクロス）

クロスドミナンス（2011年4月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「交差利き、分け利き」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時13歳）と交配したブリリアントクロスが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方24戦7勝2着5回。主な勝ち鞍は2017年の一般C2七八。

経歴

デビュー前

森田直行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

4月26日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

5月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

5月31日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月19日、中6週で迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

9月27日、中9週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

4歳（2015年）

2月10日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、一般C3九十ア（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のサカジロマリンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月12日、中3週で迎えた7戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口達弥騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4月16日、中4週で迎えた8戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山口達弥騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャインエフェクトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

5月4日、中2週で迎えた9戦目は、一般C2（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口達弥騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、ネクタルブルーにハナ差交わされて2着となった。

6月15日、中5週で迎えた10戦目は、オレンジレース（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山口達弥騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

7月21日、中4週で迎えた11戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取り、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、モエレプロシードにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月13日、中4週で迎えた13戦目は、一般C2十一十二（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中野省吾騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた14戦目は、一般C2九十（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

5歳（2016年）

1月21日、中5週で迎えた15戦目は、一般C3五六（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は中野省吾騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のシャインエフェクトを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

2月18日、中3週で迎えた16戦目は、宮森実さん退職おめでとう記念（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中野省吾騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた17戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、船橋・岩手ジョッキーズ交流第1戦（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

11月8日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた18戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のビッグサワラに3馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

12月6日、中3週で迎えた19戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモンスターに6馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6歳（2017年）

1月10日、中4週で迎えた20戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（4戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、息の入らないペースで一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のペッパーズブラッドに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月10日、中3週で迎えた21戦目は、一般C2九十（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で川島正太郎騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したペッパーズブラッドにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月16日、中4週で迎えた22戦目は、一般C2七八（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で川島正太郎騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のファイティングスピリットでひたむきに粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のダイニヨシゼンをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

4月14日、中3週で迎えた23戦目は、一般C2（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川島正太郎騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた24戦目は、一般C2（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川島正太郎騎手（8戦4勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7歳（2018年）

1月17日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、江川伸幸騎手を鞍上に迎えて、1月は美味しい新海苔の季節記念（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた26戦目は、一般C3四五（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

3月15日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた27戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般C3四五（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4月12日、中3週で迎えた28戦目は、一般C3四五（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（9戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したカリエラにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月4日、中2週で迎えた29戦目は、一般C3（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（10戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで止まることなく走り抜いたが、勝ったアイドリームドをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。