エリモエポナ（2007年生、母エリモロマンス）

エリモエポナ（2007年2月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋馬の女神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時7歳）と交配したエリモロマンスが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地24戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

5歳のとき、エクセルマネジメントから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、小川眞査雄によって472.5万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月13日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は492kg。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、トウカイトキメキに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2010年）

1月9日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のデンコウラッキーに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

2月20日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

5月2日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月5日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

7月18日、中5週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

8月28日、中5週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、抜け出したガンドッグにアタマ差届かず2着に惜敗した。

9月26日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったダンシングマオにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

12月4日、中5週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた12戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したリュンヌに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月14日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5月28日、中3週で迎えた16戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のサマーソングに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月6日、中9週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトウカイレジーナにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

11月12日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったスズカローゼに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月27日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったオリオンザブラックにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月18日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサマーコードをクビ差だけ差し切って人気に違わぬ実力を証明した。

5歳（2012年）

1月15日、中3週で迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

4月21日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

7月1日、中9週で迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

8月26日、中7週で迎えた24戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。