ガンドッグ（2007年生、母グランシェール）

ガンドッグ（2007年2月9日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「猟犬」。毛色は栗毛。種牡馬のジャングルポケット（当時9歳）と交配したグランシェールが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の茨城新聞杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、村木隆によって2,677.5万円で落札された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

1月31日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のイマージュシエールに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月20日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月18日、中7週で迎えた3戦目は、3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したレオパステルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月22日、中4週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

8月1日、中9週で迎えた5戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、カフェマーシャルにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

8月28日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のエリモエポナをアタマ差振り切って断然人気に応えた。

9月26日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサウンドアクシスをクビ差振り切って優勝

12月5日、中9週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4歳（2011年）

1月10日、中4週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

3月20日、中9週で迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の薩摩ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

7月23日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

9月25日、中8週で迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、ゼンノベラーノに3/4馬身交わされて2着となった。

10月16日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の角田浜特別（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のファンドリカップに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月18日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪い、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5歳（2012年）

1月15日、中3週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

2月26日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。