ゼンノベラーノ（2007年生、母ゼンノシチョウ）

ゼンノベラーノ（2007年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋夏（西）」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時15歳）と交配したゼンノシチョウが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着5回。2012年のすばるステークス(オープン)で2着に入った他、2012年のジャニュアリーステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月13日、デビュー戦は吉田稔騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は506kg。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のシゲルタダカツに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2010年）

1月17日、中2週で迎えた3戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた4戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したナイトオブザオペラを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

4月11日、中5週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、最後はカツノセカンドと並んで5着同着となった。

5月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスターボードに1馬身半の差をつけて優勝

6月13日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のあおぎりステークス（京都ダート1800m 雨/良）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

8月15日、中8週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

4歳（2011年）

5月7日、約9か月の休養明けで迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したメイショウトリノに3/4馬身届かず2着となった。

6月5日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

6月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のペガサスヒーローを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

7月10日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の茂原特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

8月7日、中3週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

9月25日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るガンドッグを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って4勝目を手中に収めた。

10月9日、中1週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月20日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の京都スマイルプレミアム（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったクリスタルボーイにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

12月3日、中1週で迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトシキャンディを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

5歳（2012年）

1月8日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったティアップワイルドにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

1月29日、中2週で迎えた20戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

2月4日、連闘で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったケイアイテンジンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月25日、中2週で迎えた22戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月15日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

6月10日、中7週で迎えた24戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。