フィリラ（2009年生、母フラグラントオアシス）

フィリラ（2009年5月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ギリシャ神話の妖精」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時6歳）と交配したフラグラントオアシスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地21戦3勝。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

12歳のとき、ダーレー・ジャパンから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

3月3日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい17着に敗れた。

6月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、6着に終わった。

7月22日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月19日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のアルフィルクをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

11月17日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレディオブパーシャに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月2日、中1週で迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の浜名湖特別（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

4歳（2013年）

2月2日、中8週で迎えた8戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

7月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のオースミマイカを半馬身振り切って休養明け初戦を物にした。

8月10日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

10月5日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた14戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では伸びあぐねて18着に敗れた。

5歳（2014年）

4月27日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた16戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた17戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

8月3日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月6日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（6戦2勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

12月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。