インザオベーション（2019年生、母インザスポットライト）

インザオベーション（2019年2月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「大歓声、大喝采の中で。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時18歳）と交配したインザスポットライトが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者はレイクヴィラファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、レイクヴィラファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、マロンレーシングによって2,310万円で落札された。

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月28日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は462kg。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2022年）

1月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシーグラスに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月26日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスの君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

8月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月10日、中7週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

4歳（2023年）

1月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月19日、中9週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したダノンソフィアにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月9日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るタシットを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

7月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から24kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの洞爺湖特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスのライラック賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のハウゼをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

9月17日、中7週で迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

11月12日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2024年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3月17日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

5月19日、中8週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

6月16日、中3週で迎えた19戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

9月15日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

2024年10月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。