インターシュプール（1989年生、母カツプリマドンナ）

インターシュプール（1989年3月11日）は、日本の競走馬。毛色は芦毛。種牡馬のワツスルタツチ（当時6歳）と交配したカツプリマドンナが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地23戦5勝、地方4戦0勝。1994年の新潟記念(ハンデG3)に勝利した他、1994年の北九州記念(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

3月1日、デビュー戦は小谷内秀夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のホワイトアクセルをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月15日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、4歳以上500万下の噴火湾特別（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

4歳（1993年）

4月25日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、5歳以上500万下（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のヤマフエスパシオンに3馬身半の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

6月12日、中6週で迎えた4戦目は、5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた5戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のデュエルオンワードに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

7月25日、中1週で迎えた6戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

5歳（1994年）

4月17日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、5歳以上900万下の’94中山ヤングジョッキーズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

6月18日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイゴウソウルに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月24日、中4週で迎えた12戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月28日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のセンゴクシルバーを3/4馬身振り切って重賞初制覇を遂げる

10月9日、中5週で迎えた14戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

11月20日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

6歳（1995年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた17戦目は、G3の東京新聞杯（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

5月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、群馬記念（高崎ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（1996年）

2月24日、約10か月の休み明けで迎えた19戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた21戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、5着を確保した。

5月11日、中1週で迎えた23戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

6月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

6月19日、中1週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた25戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。13着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた26戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

10月29日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、関本秀幸騎手を鞍上に迎えて、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。6着に敗れた。