プロストライン（1989年生、母プロスペクテイヴレデイ）

プロストライン（1989年2月21日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のMt. Livermore（当時8歳）と交配したプロスペクテイヴレデイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦7勝2着2回。1994年のフェブラリーステークス(G2)で2着に入った他、1993年の根岸ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにてで一口馬主が募集された。

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

9月14日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。馬体重は440kg。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

9月22日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったアワプランタンに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

12月21日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオークツリーに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1992年）

1月6日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下の朱竹賞（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサクラミサキオーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月13日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で竹原啓二騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

4歳（1993年）

5月9日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のヤマニンアルファーに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

6月6日、中3週で迎えた7戦目は、麦秋ステークス（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のジーガームサシに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

7月18日、中5週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1200m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は竹原啓二騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るミヤシロテュードオを豪脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月9日、中9週で迎えた10戦目は、東京競馬場スタンド増築記念神無月ステーク（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

11月6日、中3週で迎えた11戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るトモエリージェントを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5歳（1994年）

2月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったチアズアトムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月12日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月23日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

7月3日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は竹原啓二騎手（7戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のラックダイヤモンドに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月21日、中6週で迎えた16戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（8戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。競走中止となった。