プライヴァティーア（2000年生、母ウインクアットデエンジャー）

プライヴァティーア（2000年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「私略船」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時16歳）と交配したウインクアットデエンジャーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地19戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2004年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額5,000万円（10万×500口）で一口馬主が募集された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

6月15日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

6月22日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

12月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた3戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

3歳（2003年）

5月4日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月15日、中5週で迎えた5戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入った。

7月12日、中3週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月7日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のリネンシーズンに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4歳（2004年）

6月12日、約9か月半の休み明けで迎えた8戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

7月24日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた10戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に敗れた。

10月23日、中8週で迎えた11戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

10月31日、連闘で迎えた12戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 曇/不良）に出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月5日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったイガノガイに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月18日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミシシッピーハートに2馬身半の差をつけて制した。

5歳（2005年）

1月9日、中2週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、5着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた16戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったワンダータイキに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2006年）

3月5日、約13か月の休養明けで迎えた17戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したリュウゴールドを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい6着に敗れた。