ラーグルフ（2019年生、母アバンドーネ）

ラーグルフ（2019年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ディートリッヒ伝説に登場する武器の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモーリス（当時8歳）と交配したアバンドーネが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はスマイルファーム。2021年のホープフルステークス(G1)で3着に入った他、2023年の中山記念(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、スマイルファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、村木隆によって1,870万円で落札された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

7月25日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るミスボニータを豪快な末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

10月2日、中6週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグランドラインをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

12月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（3戦2勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入った。

3歳（2022年）

3月6日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸田恭介騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

4月17日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸田恭介騎手（5戦2勝）。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

8月7日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの月岡温泉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のセントカメリアを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

9月19日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

10月23日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカーディナルに2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4歳（2023年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のクリノプレミアムをハナ差振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

2月26日、中6週で迎えた11戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったヒシイグアスにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

4月2日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦3勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

8月20日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

5歳（2024年）

1月21日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

2月25日、中4週で迎えた15戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

9月22日、約7か月の休養明けで迎えた16戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

11月3日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。