ワンダーアツレッタ（2012年生、母ワンダーマッスル）

ワンダーアツレッタ（2012年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勇者、闘士（ポルトガル語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時12歳）と交配したワンダーマッスルが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は永田克之。戦績は、中央平地19戦4勝2着3回。2015年の若葉ステークス(オープン)で2着に入った他、2015年のすみれステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

12月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3歳（2015年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

1月24日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

2月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエメラルドビームに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月1日、中1週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 雨/重）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

3月21日、中2週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったレッドソロモンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4月19日、中3週で迎えた7戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

5月30日、中5週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、スワーヴジョージにクビ差交わされて2着となった。

6月28日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したウインアルザスに半馬身届かず2着に敗北した。

7月12日、中1週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルレオーネに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

9月19日、中9週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の能勢特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のディルガに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

10月25日、中4週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

4歳（2016年）

4月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた14戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

5歳（2017年）

6月11日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

8月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

10月8日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

10月21日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のジェネラルゴジップに3馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。