タイムオブフライト（2019年生、母タイムトラベリング）

タイムオブフライト（2019年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「飛行時間の測定法。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したタイムトラベリングが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2024年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

辻野泰之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

5月21日、デビュー戦は富田暁騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリヴィアに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月16日、中4週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝2600m 小雨/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のギンノサジを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

8月20日、中4週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月22日、中8週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月26日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの江坂特別（阪神芝2600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレベランスをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

4歳（2023年）

2月26日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの松籟ステークス（阪神芝3000m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゼーゲンにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月26日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は富田暁騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、6着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのサンシャインステークス（中山芝2500m 小雨/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月10日、中7週で迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、6着に終わった。

10月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 雨/重）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた12戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古都ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、6着に終わった。

12月23日、中7週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2024年）

2月25日、中8週で迎えた14戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの松籟ステークス（阪神芝3000m 小雨/重）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったゴールドプリンセスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月24日、中3週で迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り雨/重）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた16戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。