カネショウバナナ（2004年生、母カネショウベガ）

カネショウバナナ（2004年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時18歳）と交配したカネショウベガが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は長濱忠。戦績は、地方42戦4勝2着4回。2007年のユングフラウ賞(牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

照沼一二厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2006年）

8月8日、デビュー戦は石崎駿騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 曇/重）に出走。馬体重は440kg。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキエヌルキアに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月28日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳戦のなでしこ賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したグリーンヒルソングを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のローレル賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた4戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦のストレチア特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスターオブアモーレを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

12月30日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（2007年）

1月23日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの’07桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた7戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのユングフラウ賞（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のマルノマンハッタンに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

3月21日、中4週で迎えた8戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5月10日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は的場文男騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた11戦目は、夏雲特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

8月9日、中4週で迎えた12戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、サザンクロス特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月20日、中1週で迎えた13戦目は、薄暮（トワイライト）スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増田充宏騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

8月30日、中0週で迎えた14戦目は、夏祭り特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で増田充宏騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のブルーラインをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

9月13日、中1週で迎えた15戦目は、3歳S3の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で増田充宏騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の古都オータムハンデ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増田充宏騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳S2のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月19日、中5週で迎えた18戦目は、ハッピーエンド特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は増田充宏騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

4歳（2008年）

1月1日、中1週で迎えた19戦目は、迎春賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

2月1日、中3週で迎えた20戦目は、立春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、箱根宿特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は増田充宏騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

5月22日、中4週で迎えた22戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の皐月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた23戦目は、東京スポーツ賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は増田充宏騎手（7戦1勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた24戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシー特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

7月3日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の盛夏特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤江渉騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の平塚宿特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤江渉騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた27戦目は、’08シーサイドカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤江渉騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

8月14日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定戦の’08クリスタルナイトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤江渉騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったミスジョーカーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

9月1日、中2週で迎えた29戦目は、セプテンバー賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で藤江渉騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したマユネセンリョウにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月17日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で藤江渉騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月29日、中5週で迎えた31戦目は、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤江渉騎手（7戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた32戦目は、トパーズ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤江渉騎手（8戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた33戦目は、神楽賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で藤江渉騎手（9戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月30日、中3週で迎えた34戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で藤江渉騎手（10戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

5歳（2009年）

1月30日、中3週で迎えた35戦目は、立春特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で藤江渉騎手（11戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた36戦目は、白富士特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は増田充宏騎手（8戦1勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた37戦目は、駿風スプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で増田充宏騎手（9戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた38戦目は、陽春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増田充宏騎手（10戦1勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた39戦目は、箱根宿特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で増田充宏騎手（11戦1勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

5月20日、中4週で迎えた40戦目は、ペガサス特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増田充宏騎手（12戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた41戦目は、夕刊フジ賞（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で増田充宏騎手（13戦1勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた42戦目は、ハンデ戦の盛夏特別（浦和ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で増田充宏騎手（14戦1勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったトワイニングイモンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。