ミュージアムマイル（2022年生、母ミュージアムヒル）

Museum Mile

2022.01.10

ミュージアムマイル（2022年1月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ニューヨーク、マンハッタンの5番街にある通り」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時9歳）と交配したミュージアムヒルが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の皐月賞(G1)に勝利した他、2025年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高柳大輔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

8月24日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月5日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るショウナンカゼルタを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月10日、中4週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの黄菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンブークリエを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

12月15日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアドマイヤズームに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2025年）

3月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた6戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のクロワデュノールに1馬身半の差をつけてクラシックの栄冠を奪取した。

6月1日、中5週で迎えた7戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、6着に終わった。

9月15日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンブークリエを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

11月2日、中6週で迎えた9戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマスカレードボールに3/4馬身届かず2着に敗北した。