ファランドール（2002年生、母ユーフォリア）

ファランドール（2002年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「プロバンス地方の舞曲」。毛色は鹿毛。種牡馬のティッカネン（当時11歳）と交配したユーフォリアが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）服部牧場。戦績は、中央平地37戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,575万円（7.88万×200口）で一口馬主が募集された。

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

1月23日、デビュー戦は赤木高太郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は414kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

2月12日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したダンツクインビーに3/4馬身届かず2着となった。

3月12日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシンシンマーキーに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

3月27日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で赤木高太郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月23日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で赤木高太郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、伸びてきたレーゲンボーゲン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月14日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテーオーグレースを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月5日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（5戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したエムティーダイオーを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月24日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るタケカワルキューレを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

4歳（2006年）

7月15日、約12か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下のインディアトロフィー（小倉芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモダンスナイトを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を収める

8月26日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったトウカイルナにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

9月23日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の夕月特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月11日、中2週で迎えた15戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のエリモファイナルをクビ差振り切って4勝目をマークした。

12月16日、中2週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

5歳（2007年）

1月8日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

2月10日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

3月18日、中4週で迎えた20戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

3月31日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月2日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着を確保した。

10月28日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

11月11日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（5戦0勝）。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月23日、中5週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したパーフェクトジョイに3/4馬身届かず2着となった。

6歳（2008年）

1月27日、中4週で迎えた28戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

3月23日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

5月25日、中8週で迎えた31戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

10月19日、約5か月の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（6戦0勝）。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、6着を確保した。

11月1日、中1週で迎えた33戦目は、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（6戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた35戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

7歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた36戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（7戦1勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

3月22日、中9週で迎えた37戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。