アルファレックス（1985年生、母フジノシヤーク）

アルファレックス（1985年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタケシバオー（当時20歳）と交配したフジノシヤークが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）秋田牧場。戦績は、中央平地15戦3勝2着4回。1988年の菊花賞(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

内藤繁春厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

11月28日、デビュー戦は溝橋秀吉騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

3歳（1988年）

3月26日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で溝橋秀吉騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、セントマキシムに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月10日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で溝橋秀吉騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた4戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったサクセスドリームに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月14日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったトウショウドナルドをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

5月29日、中1週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったスピードシラユキを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

6月12日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシーソロンに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月3日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下のえのき賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るステラモンテスを豪脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

7月17日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、小倉日経賞（小倉芝1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下のサマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアンリトルに1馬身の差をつけて3勝目を収める

9月10日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1400万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（6戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた12戦目は、岩元市三騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた13戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（7戦3勝）。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月20日、中1週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（8戦3勝）。17頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。