ディアノイア（2018年生、母ケイティローレル）

ディアノイア（2018年4月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「認識(ギリシャ語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパイロ（当時13歳）と交配したケイティローレルが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡野牧場。戦績は、地方2戦2勝。2023年のバレンタインステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、へいはた牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、杉山忠国によって2,484万円で落札された。

福田真広厩舎（小林）へ入厩。

3歳（2021年）

8月2日、デビュー戦は笹川翼騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は459kg。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルカンデイジーに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリコージーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月16日、中7週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のヒロノクイーンに3馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

11月13日、中3週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したヴァーチャリティを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

7月17日、約7か月半の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの対馬特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

9月25日、中9週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスズカマクフィに1馬身の差をつけて4勝目をマークした。

11月6日、中3週で迎えた9戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月18日、中5週で迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のグットディールを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2023年）

2月12日、中7週で迎えた11戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

4月1日、中6週で迎えた12戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月14日、中5週で迎えた13戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6月24日、中5週で迎えた14戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。

12月3日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

2023年12月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。