ヴェローチェオロ（2018年生、母プレシャスライフ）

ヴェローチェオロ（2018年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「速い(伊)+金(伊)」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドシップ（当時9歳）と交配したプレシャスライフが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。2020年の芙蓉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大野剛嗣によって1,674万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月30日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 雨/重）に出走。馬体重は456kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカーディナルに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月5日、連闘で迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

10月3日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月8日、中4週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの百日草特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

3歳（2021年）

1月17日、中7週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの梅花賞（中京芝2200m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したディープモンスターを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月7日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラスのゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4月10日、中6週で迎えた9戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのひめさゆり賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアリーヴォをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

5月8日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月10日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオヌールに1馬身3/4の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

10月24日、中1週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

12月25日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサトノラディウスに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2022年）

2月19日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月26日、G2のドバイゴールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダン芝3200m）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5歳（2023年）

2月18日、約11か月の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

2023年3月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。