オヌール（2018年生、母アヴニールセルタン）
Honneur
2018.05.10
オヌール（2018年5月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「名誉、栄光(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時16歳）と交配したアヴニールセルタンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年のアルメリア賞(1勝クラス)。
経歴
デビュー前
社台サラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。
友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2020年）
11月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。馬体重は418kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコーディアルをクビ差振り切って初勝利を挙げた。
3歳（2021年）
3月7日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳1勝クラスのアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のジャスティンカフェを半馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。
4月25日、中6週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞フローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。
9月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、6着に終わった。
10月10日、中2週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったヴェローチェオロに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。
11月14日、中4週で迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。
12月4日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの再度山特別（阪神芝1800m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るアウスヴァールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて順当に勝利した。
5歳（2023年）
5月14日、約17か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。
6月17日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。
7月30日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。
8月26日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のルージュリナージュに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。
2023年9月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。