タヤスタモツ（1996年生、母ラシアンメアリー）

タヤスタモツ（1996年6月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のクリミナルタイプ（当時11歳）と交配したラシアンメアリーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地32戦2勝2着6回。主な勝ち鞍は1999年の4歳500万下。

経歴

デビュー前

2歳のとき、坂東牧場から「プレミア3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、横瀬寛一によって840万円で落札された。

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

7月18日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は436kg。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

8月9日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1200m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビゼンハナコに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた6戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた7戦目は、3歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた8戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で池添謙一騎手（7戦1勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

3歳（1999年）

1月10日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で池添謙一騎手（8戦1勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったトゥザヴィクトリーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

3月13日、中5週で迎えた11戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったスナークテイオーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4月10日、中3週で迎えた12戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月6日、中7週で迎えた13戦目は、4歳500万下のかきつばた賞（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（9戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた14戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝2200m 雨/重）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のライブウィズアースに1馬身半の差をつけて制した。

7月10日、中2週で迎えた15戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は池田鉄平騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

8月21日、中5週で迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた17戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた18戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたカートゥーン決め手に屈してアタマ差の2着となった。

10月17日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

11月7日、中2週で迎えた20戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

4歳（2000年）

1月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から24kg増やして迎えた21戦目は、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたロングカイウン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

8月5日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたレッツファイト決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月3日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

5歳（2001年）

8月4日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

8月12日、連闘で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

10月27日、中6週で迎えた27戦目は、服部剛史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

12月1日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（6戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

6歳（2002年）

1月14日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（7戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったセフティーヒカリに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。