ブローザホーン（2019年生、母オートクレール）

ブローザホーン（2019年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「その角笛を吹け」。毛色は鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時9歳）と交配したオートクレールが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2024年の日経新春杯(ハンデG2)に勝利した他、2024年の阪神大賞典(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野栄治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

11月27日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したニシノメグレスにクビ差届かず2着となった。

3歳（2022年）

1月9日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

2月27日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

3月13日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

4月24日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

6月11日、中6週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のベアーザベルを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

11月19日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたエニシノウタ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

12月18日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るボンベールを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目をマークした。

4歳（2023年）

1月22日、中4週で迎えた12戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの海の中道特別（小倉芝2600m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3月4日、中5週で迎えた13戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエンドロールに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月7日、中8週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの烏丸ステークス（京都芝2200m 外回り雨/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードプレジールに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月16日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた16戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアケルナルスターに6馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

10月9日、中8週で迎えた17戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（2024年）

1月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサヴォーナに1馬身の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

3月17日、中8週で迎えた19戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月28日、中5週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菅原明良騎手（4戦2勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したテーオーロイヤルを差し切れず、2馬身差の2着となった。