テーオーロイヤル（2018年生、母メイショウオウヒ）

テーオーロイヤル（2018年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+王にふさわしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時5歳）と交配したメイショウオウヒが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。2024年の阪神大賞典(G2)に勝利した他、2022年の天皇賞（春）(G1)で3着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

12月19日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2021年）

1月16日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

3月13日、中7週で迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプリュムドールをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

5月1日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月3日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサツキハピネスを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

10月23日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菱田裕二騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のマカオンドールを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月20日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの尼崎ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菱田裕二騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のニホンピロスクーロに2馬身半の差をつけて優勝

4歳（2022年）

2月19日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菱田裕二騎手（6戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のランフォザローゼスに2馬身半の差をつけて4連勝で重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

5月1日、中9週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で菱田裕二騎手（7戦5勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月25日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で菱田裕二騎手（8戦5勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

11月6日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で菱田裕二騎手（9戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で菱田裕二騎手（10戦5勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

5歳（2023年）

11月5日、約11か月半の休み明けで迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた15戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイアンバローズを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2024年）

2月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（11戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサリエラをクビ差振り切って同レース2勝目を挙げた。

3月17日、中3週で迎えた17戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（12戦6勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワープスピードに5馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

4月28日、中5週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（13戦7勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のブローザホーンに2馬身の差をつけて春の盾を手にした。