サリエラ（2019年生、母サロミナ）

サリエラ（2019年1月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ローマ神話の女神と海神が象られた黄金の塩入れ。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したサロミナが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の目黒記念(ハンデG2)で3着に入った他、2022年のローズステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額7,000万円（14万×500口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

11月28日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサイルーンに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

6月4日、約6か月半の休み明けで迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムオードリーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って圧倒的人気に応えた。

9月18日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したアートハウスに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2023年）

1月28日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るドーブネを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

5月28日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月3日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月12日、中9週で迎えた7戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（5戦2勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5歳（2024年）

2月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたテーオーロイヤル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月28日、中9週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。