ドーブネ（2019年生、母プレミアステップス）

ドーブネ（2019年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「どぶね(古代の舟)より」。毛色は青毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したプレミアステップスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年の中山記念(G2)で2着に入った他、2023年の中山記念(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、藤田晋によって5億1,711万円で落札された。

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリーセフィヨルドに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月2日、中3週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のジャスティンヴェルに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

3歳（2022年）

3月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

5月7日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月30日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの武田尾特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベルクレスタに2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

12月4日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のストーリアを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

4歳（2023年）

1月28日、中7週で迎えた8戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、サリエラに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月26日、中3週で迎えた9戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着に入った。

5月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

7月2日、中5週で迎えた11戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、アラタに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月16日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグラティアスを3/4馬身振り切って制した。

11月25日、中7週で迎えた14戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプレサージュリフトに1馬身半の差をつけて6勝目を奪取した。

5歳（2024年）

1月6日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（6戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

2月25日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（7戦4勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、マテンロウスカイに交わされて2馬身差の2着となった。