シルクビッグタイム（2005年生、母ハローレイチェル）

シルクビッグタイム（2005年3月21日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋一流」。毛色は鹿毛。種牡馬のDeputy Minister（当時26歳）と交配したハローレイチェルが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦4勝2着2回、地方2戦1勝。2008年のユニコーンステークス(G3)で2着に入った他、2008年のバイオレットステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額5,000万円（10万×500口）で一口馬主が募集された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

12月16日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマートダイレクトに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のエイシンパンサーに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月3日、中3週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のナンヨーヒルトップに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

3月15日、中5週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

6月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったユビキタスに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

7月13日、中4週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

9月6日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4歳（2009年）

3月14日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて16着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた9戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

5月10日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

8月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したアウトクラトールを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

9月26日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のデイトユアドリームを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

11月22日、中3週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた15戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

5歳（2010年）

1月10日、中2週で迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、5着を確保した。

11月28日、約10か月半の休養明けで迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

6歳（2011年）

8月18日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた18戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るライフチェンジを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

10月26日、中9週で迎えた19戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。