クレスコグランド（2008年生、母マンハッタンフィズ）

クレスコグランド（2008年1月31日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋雄大な。雄大な馬に成長してほしい」。毛色は栗毛。種牡馬のタニノギムレット（当時9歳）と交配したマンハッタンフィズが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地10戦3勝2着2回。2011年の京都新聞杯(G2)に勝利した他、2012年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

1月5日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、勝ったアドマイヤパーシアにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

1月22日、中1週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月5日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルカプレジオを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のネオブラックダイヤに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月23日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダノンフェニックスをクビ差振り切って雨中の戦いを制した。

5月7日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のユニバーサルバンクをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は浜中俊騎手（3戦2勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4歳（2012年）

4月8日、約10か月半の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた9戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では決め手が足りず18着に敗れた。

12月1日、約7か月の休養明けで迎えた10戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（6戦2勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。